2020.08.27
今年度より始まったVirtual Experiential Learning(VEL)プログラム提供。
過去40年、リアルなFace to Faceでの体験型研修プログラムを磨いてきた
私たちにとっても、新しいチャレンジです。
VELプログラムのメイン開発部隊であるClient Success Departmentの2人に、
開発のキモや運営のこだわりを聞きました。
■バーチャルはリアルの100%再現ではない。
起こしたい変化のため”シンプル&シャープ”に
再デザインしながら”Enjoyment”を追求
(Project/Activity Designer:Kiyoshi)
「体験学習のインパクトさんがバーチャルだとどうなるの?」
「あの○○(体験アクティビティ名)がオンラインでできるの?」
そんなお声をクライアントから頂くことがあります。
私のお答えとしては
「VELはリアルの100%再現ではありません。しかし、起こしたい変化や気づきを軸にデザインを選ぶ点は同じです。リアルと比べれば圧倒的に情報量が落ちるバーチャルな場では、伝えたい要素を選び抜き、それ以外を削ぎ落さざるを得ない。だからこそ、伝えるパワーの強いアクティビティが必要ですし、そのデザインを磨き続けています」ということに尽きます。
リアルなF2Fでのアクティビティも、バーチャルなオンラインでのアクティビティも、どちらにも
“学びのコンセプト”があり、ただの面白いゲーム体験で終わらせないところが、インパクトのデザイナーの腕の見せ所です。
アクティビティをバーチャルで再デザインする際には、“その場でテーマが腑に落ちる”ことを重視しています。また、バーチャルにおける”学びのツボ”については、特に"シンプル&シャープ"であることが重要だと考えています。
設定を複雑にすることは、F2Fで様々な情報が目、耳、肌から入ってくるリアルな空間においては刺激となり、学びに有効だと思います。しかしオンラインのバーチャルな学習空間では、参加者の使用機器のスペックやITリテラシーなどの制約はどうしても避けられません。
そのため、参加者への要望はできるだけ”シンプル”に、しかしアクティビティは”シャープに学びにフォーカス”する。しかも大人が取り組んでも”おもしろい”と感じる知的な複雑さや
記憶に残る”Enjoyment”を持たせる。このベストバランスを探っていくことは容易ではありません。
でもそこが開発者としての挑戦であり、醍醐味ですね。
現在、インパクトグローバルでも、新しいアクティビティが
次々に開発されているので、そのローカライズも進めていきます。ご期待ください!
■プログラムのポテンシャルを最大化する
”緻密な場づくり”にこだわり続ける
(Coordinator/Producer:Yuki)
私たちProducerは、Kiyoshiが試作したバーチャルアクティビティの設定を洗練させ、実際のVELプログラム内に埋め込んで運営しています。
すでに複数のVELプログラムの提供を経て、バーチャルな学習空間での学びを最大化するためには、
”対話の場の緻密なデザイン”と”当日のアレンジメント”が重要だと、より一層感じています。
研修内では、参加者全員がアクティビティに没入できるよう、私たちProducerが舞台裏で活動しています。
例えば、あるアクティビティでは、参加者の役割によって「画面共有のある/なし」「ブレークアウトセッション間の移動の可/不可」「メンバーの入れ替え」などを細かく分単位で設計し、私たちが裏側で正確に設定し実行します。意見交換の場の設定も、ランダムなグループ分けではなく「ペア」「3人1組」「小グループ」「チーム単位」など組み合わせを変え、事前に組み合わせのリストを作り込んで場をアレンジすることもあります。
しかし、研修はリアルでもバーチャルでもハプニングが起こるものです。当日、参加者の電波状況で、1人でもZoomから離脱してしまうと、上記設計が当初予定通りにならないことも。
そのため臨機応変なリカバリー対応も求められます。
準備時間もアクティビティに入るまでの説明時間も、従来のF2Fと比べて、VELは倍以上かかるといっても過言ではありません。
ここまでこだわる理由。それは、“緊張感をもちつつ快適に、楽しく学ぶ場づくり”が、参加者の学びにとって、何よりも大事だと考えているからです。
あるクライアントで、チームビルディングのVELプログラムを実施した時、参加者から「オンラインでもこんなことができるんですね!」というお声をたくさんいただきました。
参加者がバーチャルでもプログラムに没頭し能動的に学ぶことができるよう、上記の工夫を無数にちりばめて、対話が深まる場づくりをしたこと。それが参加者の学びに確かにつながっていると実感する時は本当にうれしいです。
研修後に参加者が「あの部分なら私も使えそう」「実務の場でこうやってみたい」と思う”学びのおみやげの質”を高めていくこと。そのために体験の場をデザインし、より良いものに改善し続けていくスタンスは、バーチャルでもリアルでも全く変わりませんね。
ぜひVELも、楽しみながら深く学ぶ、ひとつの機会としてご活用いただきたいです。
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>>>For more information : Impact VEL 21本ラインナップ