2022.2.24
ミドルシニア層の社員向けキャリア開発研修「FACE(フェイス)」を2022年2月28日にリリースします。(プレスリリース)
以前は就職でなく就社が当たり前だった、ミドルシニア層に、自身の人生と丁寧に向き合い、自身の今後を模索し一歩踏み出していただくプログラムです。
■開発の背景
プログラムの背景には、人生100年時代の到来が挙げられます。
これまでは人生において40年間ほど働けばよかったのに対し、60年ほど働く時代になったのです。
これにより、長期の景気循環サイクル(コンドラチェフの波など)に就労期間に必ず直面するようになりました。
企業自身が新しいビジネス環境への適応を迫られる中、終身雇用が難しくなってきていると考えられます。
そんな中、ミドルシニア層の社員に今一度活躍してほしいと考えている企業も少なくないことは、近年、リスキリングといった言葉が関心を集めていることからも感じ取れます。
■プログラムの全体像
プログラムは、「人生と“丁寧に”向き合う」をコンセプトに、対象となるミドルシニア層向けの3回、対象者の上長にあたるマネージャー向けの1回の、計4回からなっています。
ミドルシニア層への3回は、キャリア観をアップデートする、一歩踏み出す勇気を体感する、これからの人生の臨場感を高めるという流れ。
変化に適応できるものを実は持っていることへの気づき、その気づきを実践に転換する上で必要となる踏み出す勇気、それらをもとに描いた未来をありありと描くことを通じて、自身の来し方行く末とじっくりと向き合うことを促します。
一方、マネージャーには、部下のビジネス人生を心から気にかけるとはどういうことかということをテーマに、部下との新たな関係性を見出すことを促します。
これらの4回を経た後、参加者とその上長にあたるマネージャーとで、定期的な面談を持つことまでを設計しています。
■プログラムの特徴
一般的なキャリア研修では、参加者にインプットと内省の機会を提供します。
参加者もそれを受けて内容とその重要性を理解します。
しかし、キャリア開発の勝負所でありかつスタートポイントとなるのは、重要性を理解したその先です。
すなわち、自身のキャリアを開発するための行動に移すことです。
FACEが特徴的なのは、そのための以下の3つの仕掛けを織り込んでいる点にあります。
- 思考と感情の振れ幅の大きさ
認知的理解にとどまらせず、感覚的理解に昇華させるため、多様な観点をもって振れ幅を大きく参加者に働きかけて思考と感情を揺さぶります。 - キャリア研修なのに体験
最初の一歩を踏み出す、すなわち今までやったことのない挑戦をするのに必要なのは恐怖の克服であり、勇気です。それを感情として体感するのに、内省などのワークだけではなく、チームで取り組む課題解決アクティビティを活用します。 - 上司部下のパートナーシップ
ミドルシニア層が変わっていけるかは、上司の関わりに依るところも大きいものです。一方、すべてを上司に背負わせては過剰負担になってしまいます。そこで、ヘルプではなくサポートという対等な関係構築を、プログラムを通じて支援します。
本プログラムを通して、人生と丁寧に向き合い、若いころのただまぶしいようなキャリア観ではなく、いぶし銀のような深みのあるキャリア観を、ミドルシニア層の方々が身につけ、行動にうつしていただけたら幸いです。