2024.10.10
2024年度あしなが学生募金事務局の活動の節目に合わせた全3回のリーダーシップ研修を提供しましたのでご報告します。彼らが主導する春・秋の街頭募金活動。その企画・運営の「節目」を伴走するデザインにて研修は提供されました。ここまでの学びを秋の全国一斉募金に活かし、活動を成功に導くことに挑戦していきます。(プレスリリース)
■課題に直面しながらも、活動を主導する学生リーダーたち
あしなが学生募金は、災害遺児や病気遺児、自死遺児や親に障がいがあり働くことができない家庭の子どもたちへの支援を行う募金活動団体です。50年を超える歴史を持ち、毎年、春と秋に全国約130か所で街頭募金を実施しています。この活動は、長らく遺児たちの進学を支えてきました。活動を率いるのは、あしなが学生募金事務局。学生による自治団体です。彼らは9つのエリアおよび4つの専門ユニットからなる組織体を構成しています。コロナ禍による活動中止を経験しながらも、2023年、ついに全国一斉形式で再開した街頭募金。2024年2月に就任した24年度の役職者学生たちは、活動中止期間の影響ともいえる局員の減少など、再開後の新たな運営課題に直面していました。
■彼らの「リーダーシップエンジンをアップデートする」プログラムを提供
そのため、私たちは「2024年度あしなが学生募金事務局を、人を動かすリーダー集団にする」という研修目的を設定しました。研修の提供は、①春の募金活動前、②春の活動の振り返り時、③秋の募金活動前という3つの節目のタイミングに設定。3回の研修には、のべ27人の学生が参加しました。
1. 2024年3月:Module1「北極星を見つける」
リーダーシップの原理とその必須要素を体感理解できるアクティビティを実施しました。役職者としてリーダーシップを発揮するための準備を目的としています。また、ひとりひとりが、学生募金事務局の活動に参加する意味や価値を、自分の言葉で表現するセッションを行いました。
2. 2024年6月:Module2「仲間に目を向ける」
秋の活動を成功に導くため、事務局局長である大隅有紗さんから念い(おもい)を共有するEmpathy Cultivating Talkを実施しました。役職者学生たちは、対話を通じて、共に活動を推進する仲間に目を向け、目線を揃える場を持ちました。またDiscovery®というアセスメントツールを用いて、自己と他者の認知特性について知るワークショップも行いました。チームで成果に向かうため、効果的なコミュニケーションについて考える機会としました。なお、このアセスメントツールの提供は、Insights社のThe Gift of Discovery(NPOやコミュニティに対するツールの無償提供)の機会を今年度より活用しています。https://info.insights.com/the-gift-of-discovery
3. 2024年7月:Module3「ストレスを手懐ける」
次回募金活動に向けて準備が加速する中、人を巻き込んでいく必要性が増えていく。そのタイミングで、時に壁にぶつかったとしても、彼らが前を向き、仲間と活動を推進していく手がかりとなるよう、リフレーミング、アサーティブネス、ストレスコーピングの考え方と実践セッションをオンラインにて行いました。
【Module3後の参加者コメント】
- どのプログラムも意味が込められていて、有意義な時間であった。疑似体験を自分自身の状況に置き換えることで、実践に移せそうだと感じることが多かった。すぐにでも実践していきたい。
- 対話を通じて、異なる見方や自分の思い込みに気づくことが多かった。もっと周囲とコミュニケーションを取っていきたい。自分自身が変わるための一歩になった。
- 仲間と話していくうちに、共感が生まれた。こういう場を持つことで、チームがよりよくなっていくと感じた。
- 新しい視点を得ることができたし、対面でもオンラインでも同様のクオリティで学ぶことができた。アサーティブネスな伝え方をしていきたい。
【あしなが学生募金_秋の全国一斉街頭募金概要】
- 日時:2024年10月19日(土)、20日(日)、26日(土)、27日(日)12時~18時