2024.5.8
弊社研修に参加した多くの人が「忘れられない体験になった」と口にします。この研修の現場の場づくりのスペシャリスト、コーディネーター職(アソシエイト)を募集中です。現在、アソシエイト・コーディネーターとして働く仲間には、プロスポーツ選手や舞台俳優、またフリーランスで本職を持ち副業的に関わるメンバーなど、様々なバックグラウンドを持つ方がいます。今回は、コーディネーター職の仕事とこだわり、働く醍醐味についてご紹介させてください。
■Behind the Scene:Coordinator
ここでは、1泊2日のオフサイト型研修を例に、コーディネーターの運営業務の流れをご紹介します。
Prep:実施前日の準備日
研修前日の午後、コーディネーターは、準備のため現地入りします。到着したら、まずは準備の段取りについて、打ち合わせを行います。段取り共有の後、研修資材のピックアップや運搬、プロジェクトと呼ばれる体験型アクティビティの事前設定などを順に行っていきます。準備資材には、屋外で使用する丸太やドラム缶から、室内のレクチャーやレビュー時に使うプロジェクターやスクリーン含む、様々な備品を含みます。
資材設置の際には、置く位置や向きなど、細部にまで徹底してこだわって場づくりを行っていきます。その理由は、研修参加者に、人生最高の体験を提供するため。追求するのは、安全と機能美です。
私たちはBeautilityというキーワードを用いています。これは造語で、Beauty+Utilityを意味しているものです。常に場を美しく機能的な状態に維持することはもちろんのこと、参加者の前に立つ私たち自身のふるまいも、常に磨いて美しくあるということを大事にしています。メンバーひとりひとりのこの意識が、場に対するアンテナの精度を高め、場づくりの質を高めます。
資材準備をおおむね終えた後は、ファシリテーターと合流します。そして当日の運営について、関係者全員で打ち合わせを行い、本番さながらにリハーサルを行います。前日の夕飯前までにはすべての準備を終え、各自夕食後は自由な時間を過ごし、翌日に備えることが多いです。
Module Delivery:Day1
参加者が施設に到着したら、研修会場に招き入れます。そしていよいよ研修開始です。開始時点の参加者の状態としては、緊張していたり、職場に残してきた仕事が気になっているようなことが多いです。そこから、学びの場へと頭と気持ちを切り替えてもらうため、オリエンテーションを行います。場をほぐすようなアイスブレイクを経て、いよいよプロジェクトの運営を行っていきます。
研修開始以降のコーディネーターの仕事は、大きく分けて、参加者の前で行う運営と、裏で行う次のプロジェクトの準備の二つです。
参加者の前に立って行うことは、プロジェクトのキックオフとして、ルールや設定の事前説明をすることや、プロジェクト中にペナルティを取る、ムリな姿勢を止めるなどの安全管理などです。また運営には、場の雰囲気づくりも含まれます。ベテランのコーディネーターになると、場が緊張しすぎているときには、ユーモアを交えた声かけをしたり、逆に緩んでいるときにはハッパをかけたり。参加者とのインタラクティブなやりとりを通じて、場への没入と、学びへの集中力を高めていきます。
プロジェクトが終わったら、参加者はレビューを行う会場に戻るので、屋内での内省セッションはファシリテーターにおまかせし、裏で片付けや次のプロジェクトの準備に入ります。デザインによって、多いときは1日に5個のプロジェクトを実施することもあるので、段取りが命です。このように、コーディネーターは、表に裏に、時には施設の関係者用通路を走り抜けながら、参加者の学びの場を作り上げていきます。
Module Delivery:Day2
宿泊を伴うオフサイト研修の場合、2日目以降は、前日より大がかりなプロジェクトに取り組むことが多いです。そのため開始直後に、入念に怪我予防のためのストレッチを行います。大がかりなプロジェクトになると、数時間かけて、また複数の個所で同時に様々な活動を行うため、コーディネーター同士で連携を取りながら、運営、片付けと準備を進めていきます。最後のプロジェクトともなると、参加者もコーディネーターのキャラクターを含め認識し、ニックネームで声をかけてくれたり、休憩時間に話をするような時間も生まれます。参加者の多くは、大企業の中でリーダーとして、人材育成や組織課題に向き合い、試行錯誤している方々であり、職場に戻って挑戦したいアイディアなどを聞かせてくださる方もいらっしゃいます。
研修の最後、WRAP UPという全体振り返りの時間では、2日前とは表情も発言の内容も大きく変化した参加者の姿を見ることができます。「人生最高と思える経験でした」「一生の糧になる学びを手に入れました」といったコメントをもらえることも。そんな記憶に残る学びの経験づくりの現場をつくりだし、立ち会える。これこそが、この仕事の醍醐味だと感じます。
最後は、研修を終え、自分たちの持ち場である職場に戻っていく参加者を、全員笑顔でお見送りします。そして片付け、ファシリテーター含めた関係者全員で運営についての振り返りを行って、仕事は完了します。
こちらが、代表的なオフサイトでの複数日程研修の流れでした。研修全体がスムーズに、学びのノイズがなく進行するよう、事前に入念な準備を行う。それでも現場は生ものなので、当日起こる様々な事態に対応し、表に裏にと飛びまわりながら、参加者の気づきと学びを全力でサポートする。そうして、自分たちもBeautilityの質を上げ、成長していく。そのように仕事に取り組んでいたところ、ある参加者から「まるで上質な舞台を見ているようでした」との感想をいただいたときには、場づくりのスペシャリストとして、非常にうれしく感じました。(Yasuのコラムはこちらから)
こういった醍醐味のあるコーディネーター職として、他メンバーと協力し合いながら、最高の学びを提供する場を作ってみませんか。研修業界での経験などは問いません。トレーニング制度があるため、まずはトレーニー(研修生)として、コーディネーターの必須業務を学んでいただきます。そして、場数と経験を増やしながら、業務範囲を広げていただきたいと考えています。
興味あり、もう少し話を聞いてみたいという方は、Wantedlyから「話を聞きに行きたい」とお問い合わせください。https://www.wantedly.com/companies/impact-japan/projects
(Written by Yasu, Master Coordinator)
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