2022.07.28
7月16日(土)、認定NPO法人多文化共生センター東京(所在地:東京都荒川区、代表理事:枦木典子、以下センター)の支援生徒9名を対象に、チームビルディングプログラムをプロボノで提供しました。 (プレスリリース)
1)若者支援団体への寄付、2)団体から支援を受ける若者への研修のプロボノ提供という当社の取り組みの「リーダーシップ・エコシステム®」に基づく活動です。
センターは、国籍、言語、文化の違いをお互いに尊重する多文化共生社会を目指し活動をしているNPO団体で、外国ルーツの子どもたちを支援しています。今回のプロボノは、センターのミッションのひとつである「外国にルーツを持つ子どもたちがそれぞれの持つ個性や能力を発揮し、日本社会で活躍できるような教育の実現に取り組む」に、当社が共感したことに端を発しています。日本の社会で子どもたちが個性や能力を発揮できるよう、サポートしたいという思いからプログラムをデザインしました。
デザインにあたっては、日本語のレベルが異なる生徒たちが全員楽しめるよう、やさしい日本語を用いたり、漢字と振り仮名のバランスに留意したりしつつも、達成感や学びにおいて妥協しないことに留意しました。また、今回参加した外国ルーツの生徒の中には普段は「たぶんかフリースクール」の別々の教室で勉強している生徒たちがいることを考慮。前半はアイスブレークの要素を入れつつ競争型の楽しいアクティビティを、後半は「書く」「読む」「話す」の3要素を入れながら、お互いの良いところを伝え合うセッションを行うデザインにしました。
■当日の様子と参加後の感想
集合時にはまだ緊張している様子も見られましたが、プログラムが進むにつれて生徒同士で冗談を言って笑い合ったりする様子も見られました。生徒たちは当日の運営スタッフともすぐに打ち解け、休憩中も賑やかなお喋りが止まりませんでした。最後に今日一番楽しかったことや感想を発表する場面では、「ゲームが一番楽しかった!」「今日は違う教室の子たちともたくさん話せて、距離がとても縮まった気がします」などの感想が出ました。
10年後には、彼らも20代半ばとなり、社会人として働く世代になります。 外国ルーツの若者にも将来の可能性が開かれていくような社会になってほしいし、母国を離れた彼らが日本でも生き生きと学び成長できるような支援を今後もしていきたいという思いを込めて運営しました。
運営に参画したスタッフからは、以下のコメントが寄せられました。
抜粋して紹介します。
- 楽しい、…というよりは「貴重な時間」を過ごすことが出来ました。ありがとうございました!自分の国を出て、日本に来たこと、学校や社会では否応なしに孤立感を味わっていること、しかも、それらは自分の意思ではなく諸事情によること、そんな子供たちがどのような想いで今日、参加してくれたのか?プログラム中、ずっと考えさせられていました。今回は、最後の『GIFT』がとても良かったと思います。承認することや承認されることは最高にポジティブな行為だと思います!(Hide)
- プログラムを通じて、子ども達の新たなことを吸収して学ぶ能力に本当に驚かされまたした。本人たちの意思と関わりなく日本で家族と共に生きることになっている子どもたちですが、彼らに必要なのは「学ぶ機会とその環境を整える大人の意志」であると、今回子ども達の姿から学ばせて頂きました。ありがとうございました!(Koji)
- 今回初めてプロボノに参加しました。実は以前から外国ルーツの方々と交流できる機会を持ちたいと思っていました。世界の移民・難民問題をニュースで目にすることも増えていますが、私自身の日々の生活の中では移民の方々に接する機会は全くない状況に、違和感のようなものも感じていました。外国ルーツの方々、中でも特に子どもや若者のみなさんと直接関わってみたいという思い、今回の参加を楽しみにしていました。
今回はお互いが相互理解や関係性を深めるのが目的でしたので、私自身がじっくり話を聞く場面はありませんでしたが、彼らに直接会ったことで、彼らの置かれている状況やチャレンジなどについていろいろ考えさせられました。私自身が得るものが沢山あり、参加して本当に良かったです。ありがとうございました!(Sae)
今回の多文化共生センター様向けのプログラム実施を持って、インパクトが寄付支援をしている3団体すべての団体様に向けてプロボノプログラムの実施をさせて頂いたことになります。
これからも、定期的に物心両面からのプロボノ活動を継続していく予定です。
(Written by Mayu, Sustainable Business Enabler)
■For more information>>>リーダーシップ・エコシステム®
プロボノ研修実績レポート:第1回、第2回 、第3回、第4回、第5回、第6回、第7回、第8回
寄付レポート:第1回、第2回、第3回