2021.9.28
2021年10月11日(月)、新入社員向けの、2日間のオンライン体験型プログラム
「SHIFT!!」(シフト)と自己診断ツール「BEHAVIORS INVENTORY」
(ビヘイビアーズ・インベントリー)の提供を開始します。
Withコロナでの急速なリモート化による「時代のシフト」、個々の経験から
学ぶ力の開発という「内容のシフト」、1~2月頃に集合研修として行う
「時期のシフト」が特徴です。
時代のシフト:リモートワーク化で求められる経験から学びを抽出する能力
時代のシフトを象徴するひとつのものとして、新型コロナの感染拡大に
端を発する急速なリモートワーク浸透が挙げられます。
通勤時間の消滅、居住場所の自由化、家事をしながらの労働など、
多くの社会人にとって、プラスの面の新しい働き方をもたらしている側面があります。
しかし、新入社員は、リモートワーク化によって、職場での仕事の意義、
流れ、様子を見て覚える、そして、自身の仕事ぶりを見守られながら
覚えるという「観察の機会」を失っています。
これは、職場における自然な学び、つまり、暗黙知の継承を、
時間をかけて行うことができなくなったということです。
そして、新入社員に、自分が直接経験したことから学びを抽出する能力が
求められていることを意味します。
内容のシフト:学びのパーソナライズのために必要な経験の棚卸し
職場に豊富にある観察機会を前提としていた頃は、4月にマナーやスキル、
基礎知識などの画一的なインプットを一斉に行い、職場へと送り出すのが
主流でした。しかし元の職場環境に戻れない以上、
観察機会を増やすという対策はとれず、新入社員の育成方法、
特に集合研修の果たす役割は変化を必要としています。
個別具体の経験から学びを抽出するためには、画一的なインプットは
十分な武器とはなりえません。必要となる最低限度のインプットはeラーニングで個々人の都合の良いときに受ければよいのです。
できるだけ早く職場に出し、学習の糧となる経験を積ませることが必要です。
集合研修の出番は、新入社員がそれぞれの現場で経験を積んだ後になります。
経験から学びを抽出する能力の開発と、能力を活用しての開発課題の発見を
促すことに焦点を当てることになるのです。
よって、集合研修については、
自己診断ツール「BEHAVIORS INVENTORY」(※)を用いての、
実務を通じて身につけてきたことの棚卸しが、その主な内容になってきます。
こうした学びのパーソナライズ化が内容のシフトとして挙げられます。
時期のシフト:1~2月頃の集合研修
集合研修で棚卸しをするためには、一定程度経験を蓄積していることが必要です。
そのため集合研修の開催は、従来のような4月ではなく、
少なくとも入社してから半年後以降、2年目以降の自立も視野に入れると、
1月もしくは2月ごろが望ましいでしょう。
現場での実務経験の蓄積、集合研修での経験から学ぶ能力の開発、
現場に戻ってからの経験から学ぶ能力の活用という、この流れに
基づいた集合研修の開催時期のシフトが重要です。
集合研修部分のコンセプト:成長のギアをシフトする
集合研修部分のコンセプトは、集合研修を契機として、
成長を加速させるという狙いを込めて、
「成長のギアをシフトする」としています。
具体的には「実務における具体を覚える」から
「他の業務にも展開可能な形への概念化」へ、
また「学びの連鎖」へと、自分自身でつなげていけるよう、研修を仕立てています。
コンセプトを踏まえ、本研修は大別すると以下の4つの要素で構築しています。
- 自律的なマインドセットの獲得
- 経験からの学び方の理解
- 現状の把握(身につけたことの棚卸し)
- 開発課題の焦点化
本研修の開発に携わった当社ファシリテーターの細木慶信は、
「困難な時代において、新入社員は、難しいスタートを
切らなくてはならなくなった。その自立と活躍に結び付けたい」と、思いを語っています。
※「BEHAVIORS INVENTORY」(ビヘイビアーズ・インベントリー)について
BEHAVIORS INVENTORYとは、私たちが30年にわたる日本での研修提供を
通して抽出した、若手社員に求められる態度・姿勢、思考傾向、行動傾向に
関する棚卸を目的とした診断ツールです。
5つの態度・姿勢、11個の思考傾向、23の行動傾向からなっています。
日々の仕事やシフトでの気づきをもとに、行動傾向に関する
46の質問にお答えいただきます。
結果は、自身の傾向把握や能力開発上の課題探索などの、
振り返りの参考ツールとして使用します
貴社担当Client Partner または問い合わせページ(日本語対応可)よりお問い合わせください。