About
野村グループは「アジアに立脚したグローバル金融サービス・グループ」として、世界30ヶ国・地域を超えるグローバルネットワークを融資、営業、アセット・マネジメント、ホールセールという3つの部門が横断的に連携して、国内外で付加価値の高い商品・サービスを提供しています。グローバル化により顧客ニーズの多様化など変化の波が押し寄せる中、全社戦略の組織への落し込みにおいて、ED(Executive Director)、MD(Managing Director)が、組織の繋ぎ役、牽引役として、より効果的に影響力を発揮していくことが期待されていました。
(Objectiveに続く)
国籍・経歴が多様なメンバーがいる組織で全社戦略が着実に遂行されるようになるため、ED/MD層は多様なリーダーシップスタイルを使い分けられるようになる必要がありました。また、ED、MDメンバー自体も国籍・経歴が多様であるため、お互いの共通点と違いを認識し合い、その多様性を互いに尊重し協働する上でも、部門間コミュニケーションとコラボレーションの改善が必要とされていました。
(Solutionに続く)
先行して行われた社内サーベイの結果を基に、プログラムコンセプトを「全社戦略実行への巻き込み」とし、ED、MD自身の全社戦略実行への巻き込みと、ED、MDによる部下の巻き込みという2つの意味合いを持たせ、知識の提供ではなく体験を通して「実際自分はどうなのか」に焦点を当てることとしました。全体としては、集合研修に加え、小グループでのプロジェクト活動と最終発表、社外コーチによる個人コーチング、グループコーチングなどを組み込んだ10ヶ月間のプログラム構成となりました。このうち、リーダーシップの体験的考察を行う2日間、中間発表セッション、最終プレゼンセッションの3回はインパクトが運営。前年度、ケーススタディ中心で進めたプログラムでは参加者が「難なく簡単にこなしてしまった」反省を踏まえ、当年度は、ケースメソッドによる理論インプットと討議により「頭で」の理解を深めた後、戦略遂行やリーダーシップのメタファーとなるような体験と内省を組み合わせたプログラムを実施しました。
(Resultsに続く)
プログラムを通じて、参加者のコミットメントの高まりや、自主的なグループ活動での結束の強化、気づき・学びへの相互の刺激などが起こり、結果としてED、MDメンバー間の関係性の深化、全社戦略実行においてED、MDが果たすべき役割と働きかけについての理解の深化が進みました。加えて、参加者からは、ED、MDメンバー間の関係性の深化に加え、「自分がどれだけ部下とコミュニケーションが取れていないかに気づいた」、「なりたくない上司像に自分が知らずと近づいていることに気づき、自分のやり方に固執せず、部下をきちんと褒めるなど自身のスタイルを実際に変えてみた」などの声が寄せられており、参加者各人が自身のリーダーシップのあり方を振り返り、各職場での行動変容が起こり始めています。
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