―――最近チャレンジングだったプログラムは?
Woody:いっこいっこ、全部ですね。笑
この場合、2つの意味に分かれます。まず、突き詰めていくうえでの難しさです。毎回違った難しさがあります。同じプログラムでも、毎回異なる参加者や目的のため、その難しさは変わってきます。研修は生ものなので、ファシリテーターとしての力量が常に試されるのです。
インパクトのプログラムは経験学習のProject & Reviewがパワフルな手法ですが、そこそこの満足度を出すだけでなく、参加者を人生最高の体験に連れていくための努力が必要です。ディテールデザインやその場でのカスタマイズも求められるため、毎回新たな挑戦となります。
さらに、扱うテーマや対象層の広がりの難しさも増しています。リーダーシップやマネジメントに関するプログラムには自信があります。これらについては、ある種自分にも経験があるし、現在進行形で取り組んでいるので、自分なりの持論があるからですね。しかし、中計に反映させる組織課題をディスカッションして考えるなどのプログラム、対象者が経営クラスになったりすると、難しさを覚えます。自分なりの考えはあるけど、当事者としての経験がまだないからです。昨年、経営幹部と共に取り組んだプログラムでは、慣れ親しんだ手法ではなくプロセスコンサルテーションに近いもので、胃がキリキリするような緊張感を経験しました。
また、私の見た目が若いため、参加者にとっての印象が軽く見られがちで、その影響力を発揮するのに苦労するときがあります。しかし、この経験を通じて、人は誰が言うかに大きく左右されることを痛感し、影響力を高める必要性を感じているところです。
―――その中での得た手ごたえ、やりがいにはどんなものがありますか?
Woody:高難易度のプログラムも経験を重ねることで、自己効力感に結び付いてきています。特に、組織経営の中心部分に携わるビジョン策定のプログラムでは、経営幹部の内に秘めた思いを深く理解することができました。この経験を通じて、ディテールデザインやファシリテーションに対する解像度が上がり、手ごたえを感じています。
年齢や見た目の若さを逆手に取り、「若いけどやるな」と思わせるギャップを演出することも目指しています。フレンドリーで接しやすい雰囲気を持ちつつ、意外とちゃんとしていると感じさせることが重要です。参加者をプログラムに引き込むための方法を確立しようとしています。そうした工夫もやりがいですね。
―――現場をつかさどるCSD(Client Success Department)のマネージャーというポジションについて、着任から1年がもう少しで立とうとしています。
Woody:CPやファシリテーターとしての経験が、マネージャーとしての役割に大いに生かされています。管理職向けのモデルプログラム「メジャーアップデート」は、マネジメントの学習そのものであり、実践知を活用しています。自分で経験していることを基にした提案やファシリテーションができることは、大きな強みです。
―――いきいきとしてるな、と感じます。とはいえ、そうはいっても苦労もつきものですよね。
Woody:プレーヤーとマネージャーのバランスを取ることと、メンバーの能力開発が難しいと感じています。特に、能力開発については、「人は簡単に変わらない」という現実に直面しながらも、毎日新しい方法を試しています。対象者の課題は明確で、方向性も方法も見えている、日々フィードバックもする。それでも、当人の能力は簡単には身につかないものです。毎日が試行錯誤の連続で、あの手この手を試しているところです。
―――自身もまたマネージャーとして成長をしようとされている只中にいるのだなと感じました。学びを得ていく上で活用している会社の仕組みはどんなものがありますか?
Woody:社長の戒能との定期的な1on1(OOO)が非常に有意義です。マネージャーとして意思決定を一人で行う必要がある中で、OOOは思考をクリアにし、自分の考えを整理する助けとなっています。上司をうまく活用することの重要性を改めて実感しています。
―――この先、拡大が必要なCSDですが、どんな方と一緒に働きたいですか?
Woody:一緒に働きたい人のポイントは3つあります。謙虚さ、オーナーシップ、如才なさです。
謙虚さ…できないことを認められるかどうか。これは成長に結び付く大きな分かれ目です。
オーナーシップ…自分で考えて行動できること。自律が求められる環境で、自分の頭で価値を生み出すことが重要です。
如才なさ…インパクトのビジネスそのものである対人ビジネスにおいて、必要なコミュニケーションスキル。相手のニーズを汲み取り、適切に対応できることが求められます。
これらのポイントの前提として、吹っ切れ感があります。先にお伝えした通り、クライアントや参加者と対峙するときに胃がキリキリするような場面というものはあります。つまり、成長には時に痛みが伴います。しかし、そうした状況下で、「もうやるしかない!あとはもう楽しもう!」と吹っ切れることができる、一緒に楽しめる人と働きたいです。
ぜひ、インパクトの仕事に挑戦してみてください。お待ちしています!
Woodyの過去のインタビュー(Wantedlyに飛びます):
【イチ押し!のヒト#05】提案者そして実践者として、挑み続ける人!