―――以前勤めていた会社ではマネジメント職も経験されていますね。そうした経験もあって、人や組織には関心が高かったのですか?
Baya:マネジメント職に就く前から、人や組織には関心がありました。自分一人でできることに限界を感じた時、組織としてどう役割分担をするか、役割をどう遂行していくかが大事だと感じました。
マネジメント職に就いてからはさらにその関心が高まりました。人は役割を与えられただけでは機能しないという事実に直面したなどの経験からです。部下と対話を重ねることで部下が意欲的になり、仕事が進むことを経験しました。部の生産性が210%向上することもありました。仕事の内容や特別に何かが変わったわけではなく、私と部下の対話を通じて仕事に意味付けをしただけです。そうした少しのことで人や組織が前向きになり、カルチャーに影響を与えることに興味を持ちました。
―――そうした人や組織への関心が、インパクトへの関心へと結びついていったのにはどんな経緯があったのですか?
Baya:2年前に子どもが生まれ、子どもには「やりたいことをやってほしい」と願うようになりました。同時に「自分はどうだろう?」と考え、「やりたいことへのチャレンジをやめない生涯現役愉快なおじいちゃんになる」というビジョンを立てました。
そのビジョンの具体の要素として、人に関わりたいが人材サービスではない、組織に関わりたいが企業の人事でもない、もっと広く組織に関わりたいという思いがありました。そうした視点で実績や経験を積みながら「小林さんなら話してみたい」と言われるようになれる、そんな会社を探しました。具体的には、クライアントと直に接する立場であり、現場に立つファシリテーターでもありたかったのです。そうなってくると研修に向いていくのですが、いわゆる座学だけというスタイルは私自身が苦手、という絞り込みが効いてきた。笑
そうして、インパクトに行きつきました。
―――そうしてカジュアル面談からご縁が生まれていったんですね。そこからの過程では、どんなことにインパクトの魅力を感じたのですか?
Baya:カスタマイズしたプログラムデザインの提案できる点です。
これは前職までの経験から言えることなのですが、ある人やチーム、組織にはものすごく効果的だった関わり方が、他には当てはまらないケースがよくありました。企業も同じですよね。限りある選択肢だけでやりくりするのでは、うまくはまらないことがある。そうした現実があるのに、はまらないなと感じながら、似通った研修だけを売るのは辛いだろうなと思っていました。
なので、クライアントの声を聴き、寄り添いつつも必要な指摘はし、プログラムをカスタマイズして仕立てるのであれば、ほかの会社よりはまる可能性も必然性も高いだろうな、と感じました。こうした点で、カスタマイズする点については、「自分に合うな」と感じました。
―――最終的に、インパクトにしようと思った決め手はなんだったのでしょう?
Baya:外部の社会人のメンターを副業でやっているスタッフがいると聞き、それが興味を引きました。最終面接でそのスタッフに会い、私のビジョンに直結すると感じ、入社を決めました。
―――そこからクライアント・パートナー(Client Partner。以下、CP)として歩み始めたのですね。CPとはどんな仕事だと感じられていますか?
Baya:CPとは、組織の内部にはいないが、つながると多様で大量の知識や経験が入ってくる「外付けハードディスク」のような存在です。クライアントの一番の相談役、装備品になることが目指すべき姿です。
―――外付けハードディスクですか!おもしろいですね。そんなCPの魅力とは?
Baya:クライアントの課題に向き合い、役に立てることが魅力です。それは、自分の成長を常に考えなければないという意味でもあります。しかし、それが成長の追い風になる点も魅力です。
CPとしてのチャレンジは、もっと自分でできることを広げていくことですと感じています。細かいところとなると人の助言を必要とする場面があったりするので、その辺の経験値を増やして多くのお客様へ還元していきたいです。
―――ご自身の成長のために使い倒している会社の仕組みはどんなものがありますか?
Baya:Design Meeting (DM)とBook Review (BR)の2つがあります。DMはクライアントへの提案内容を社内でディスカッションする場で、毎回非常に勉強になります。BRは、本を読んでアウトプットすることで評価に結び付く仕組みで、おもしろい制度だなと感じています。
―――これから一緒に働くことになる方はどんな方がいいですか?
Baya:諦めない方、臆することがない方が前提で、吸収しようとする方が望ましいです。クライアントには常に誠実であり、必要なことを諦めずに遂行する姿勢が求められます。現時点で能力が高い必要はありませんが、何でも吸収しようとするスタンスが大切です。
そんな方と一緒に働くことで、自分も刺激を受け、楽しみながら成長していきたいです。