インパクトジャパンでは、自身の夢や願いなどを目標として描き続けることが強く勧められています。
Logicreative Professionalsを目指していくということを、インパクトだけで考えるのではなく、自分の目標へと結び付けてほしいのです。インパクトを中心に人生を考えるのではもちろんなく、人生の中のひとつの重要な要素としてインパクトを見てほしいという意味もそこにはあります。せっかく人生の時間を使うのだから、インパクトへの貢献だけではなく、自分の人生の役にも立ててほしいとったニュアンスです。
こういう風にしたい、なりたい、こういうものが欲しい、どこかへ行きたい、こんな家に住みたい。何でも構いません。自分を利すること=My Dream Wishを描いたうえでインパクトで過ごしていく。そして、それを自分の中で握りしめた上で、日常の業務にどう反映していくか、ということへと落とし込んでいくのです。
抽象としての位置づけのMy Dream Wishと、日常の業務という具体をつなぎ、Logicreativeを磨くものがMBO-Sです。
そして、MBO-Sは能力開発の一環でもあります。ですので、MBO-Sが単なる業務改善になってしまうとあまり意味がありません。また、MBO-Sをこなすだけでももったいありません。せっかく取り組むのですから、MBO-Sをやることで、能力を開発し、My Dream Wishにいかに近づくかを意識することが大切でしょう。この点は、社員はもちろん、その基礎設計や戦略との両立を考案するマネージャーも考えるものとして位置づけられています。
毎週金曜日にその週を内省し、Teamsで全社員と共有するという施策です。なにがうまくいって、なにがうまくいかなくて、なぜそうなったか(気づき)、再現あるいは改善どうすればいいんだろう(学び)を振り返り、整理するものです。それにより、能力を開発し、MBO-SやMy Dream Wishの達成へと道筋をつけること、そしてLogicreativeへの道をたどっていくことを促します。
MBO-Sの振り返りだけだと、よくて半期の評価面談などで1回しか振り返らないことになってしまいます。それでは複雑かつ膨大になり、適切に振り返れず、せっかくの成長の機会をふいにしてしまいます。
Weekly Reviewなどの社員の内省は一人で行ってもよいですが、ときにマネージャーの手を借りるのも有効です。チーム全体や全社などのより大きい視点での振り返りなどにつながるからです。
Weekly Reviewでも触れましたが、マネージャーの大切な役目のひとつとして内省支援があります。そのため、内省支援のためのトレーニング機会を用意しています。また、内省支援に限らず、マネージャーとはどういう職務か、それに必要なスキルは何かということを、折々に合ったテーマやコンテンツで理解を深めています。
例えば、クライアントにも提供している管理職向けモデルプログラム「MAJOR UPDATE」のコンテンツなどもここでは使われたりもします。
半期に1度に開かれる対面全社ミーティングの場で行われるレクチャー。
今までLogicreative Professionalsと個人の目標の結び付けに始まり、日々の業務をいかに目標へと結び付けていくかをお伝えしてきました。それはどちらかというと、Logicreativeに焦点が当たっているとも言えるでしょう。
もうひとつのProfessionalsになっていく点も施策としてカバーしてあります。それが、このTheory Inputなどです。
プロとしてクライアントに認知されるためには、高い仕事のクオリティを発揮する必要があります。ここで大事なのが、クオリティの発揮はまぐれ当たりでは困るという点です。再現性高く発揮していかねばなりません。そのために必要なのが、理論をはじめとする知識です。
そのために、項の最初に書いた通り、半期に1度に開かれる対面全社MTGの場で行われるレクチャーを行っています。レクチャーでは、プログラム内やDiscussion Paper(※)内で使用する頻度が高い知識を扱っています。クライアントに提示しているものは、しっかりと理解し、自分たちで実践する必要があるからです。よく目にするからこそ分かったつもりになっている物事を改めて問い直し、磨くことを狙っています。
※Discussion Paper:インパクトでは、プログラム内容はクライアントと共に議論して創り上げていくものと捉えています。そのため、提案書ではなくDiscussion Paperと呼んでいます。通称、DP。
知識がインプットさえすれば身につくのなら言うことはありませんが、実際にはなかなか身につかないものです。なので、インプットした知識をインパクトでの実践に結び付けてアウトプットする必要があります。それを促すのが、このBook Reviewです。名前の通り、職務やインパクトに関わる書籍を読んで、レビューをアウトプットするものです。
蛇足になりますが、インパクトでは、Book Reviewを半期ごとに決まった冊数行うことが評価に結び付いています。
前述のBook Reviewを発展させたのがColumn Relayです。読書などで身につけた知識の実践について、コラムとしてまとめ、自分の名においてインパクトのWebsiteに載せるのです。
これには成長支援として2つの意図があります。ひとつには、自分でやってみた結果の振り返りによる学習効果の促進です。単なる知識の又聞き紹介ではインパクトで扱う意味はありません。自身が実践したというフィルターを通すことが重要なのです。理論通りなところ、自身の解釈や工夫が必要なところなどを付加価値として載せることが求められます。その過程で学習が深まるのは疑いのないことでしょう。
もうひとつには、対外的に発信するという緊張による学習効果の促進です。理論と実践内容を読み物としてLogicalにそしてCreativeに、その道のProfessionalとしてまとめるのです。社内ではなんとなく通じてしまうことも、文脈を異にする人たちには通じません。あいまいな理解をクリアにし、言語化し届けることで、学習効果を高めるのです。
身につけた知識の結晶化として社外に出ていくもので、最も重要なのが、DP(Discussion Paper。Theory Inputの項を参照)です。そのDP内容をデザインする社内の会議です。
インパクトのプログラムはすべてフルカスタマイズです。なので、DPの作成まで、クライアントのお時間をいただき、ヒアリングを丁寧に行います。ヒアリング結果を踏まえ、自身が蓄えてきた形式知と実践知も併せ、提出するのがDPです。
そこで評価されるか、それとも「あれだけヒアリングで話したのに…売りたいだけなのか?」と思われるか。それは個人にとってもインパクトにとっても大きな大きな分水嶺です。
そのために、DP品質を担保するため、ひとりの頭脳や経験によらず、アイディアを持ち寄って企画を考えるのです。また、インパクトジャパンに入ったばかりの社員に、デザインの方法を実践を通じて伝えるという側面もあります。
RECOGは、組織のバリュー(価値基準、信念体系)の共有と浸透をサポートする社内SNSツールです。
Logicireative Proffessionalsになるといっても、独りよがりでは意味がありません。インパクトジャパンにおいて正しく発揮していくには、日々のスタンス=バリューが重要です。
自身がバリューを発揮することはもちろん大事です。しかし、そのためには、まず抽象度の高いバリューの文言を正しく認識する必要があります。それには、他者の言動という具体からバリューを感じられたら言語化してレター(SNSへの投稿)を送るということが役に立ちます。また、他者が送ったレターからバリューを理解するという効果も得られます。
このように、インパクトジャパンでは、レターをもらうより、送ることを重んじてRECOGを活用しています。
wevoxは、企業価値の向上を目指すために、従業員のエンゲージメントを計測し、改善をサポートするツールです。
ここまで書いてきた成長施策群を活用するにも、働きがいのない組織では意味を成しません。そこで、インパクトジャパンでは、組織(部署、会社)の健全性をはかるためにwevoxを用いています。
ただし、注意を要する点があります。それは、計測されたエンゲージメントの結果をもとに、働きがいのある組織をつくるのは誰か?という点です。
この点、インパクトジャパンにおいては、それは自分たちだと考えています。自分たちで自分たちの組織を評価しているのですから、改善すべき点は把握できないはずがありません。どうしたら評価の低い項目を上げられるのか、そのためには経営にどんなことをしてもらう必要があるのかを考え、行動に移していく。それにより、組織づくりの実践をし、Logicireative Proffessionalsとなっていくのです。