About
豪州、ニュージーランド、パシフィック諸島が販売領域のOKI DATA AUSTRALIA(以下OAU)。沖電気工業のプリンター事業子会社である沖データの100%海外子会社です。9年前豪州ディストリビューターを買収し設立されてから、前身の企業が有した20年来のOKI製品の販売網やノウハウとLEDプリンターの商品力を武器に、連続増収を達成していました。しかし2017年に着任した日本人社長は、ローカルのメンバー、特にマネージャー層のオーナーシップについて懸念を感じていました。
(Objectiveに続く)
2018年に他社から転職してきたローカルGMも同様の懸念を持ったことから、マネージャー陣のマインドセットを変えることを決意。営業やマーケティングなどそれぞれの機能でプレイングマネージャーの役割を果たしていたマネージャー陣が、もう一段階視座を上げ、共にOAUの経営を担うチームになることを経営目標に掲げました。また彼らが積極的にオーナーシップを発揮できるようになるには、海外販社と本社の見えない壁を取り払い、メンバー間で信頼関係を築くことも必要不可欠でした。そのためグループメンバーの共通言語「OKI INSPIRE」として、OKIグループの行動指針をOAUローカルの言葉に落とし込み、まずはマネージャー層に深く浸透させることにしました。それら取り組みによりローカルメンバーによる、ローカルビジネスの発展を実現できる状態にすることが目的でした。
(Solutionに続く)
沖データの海外販社で初めての実施となる組織開発プログラム。インパクトはマネージャー層向けの1泊2泊のプログラムを実施しました。初日はチームが機能するために十分なコミュニケーションや関係性構築に苦戦し全てのプロジェクトが未達。しかし初日終了後にOAUマネージャーたちが現場の今や目指したい未来について飲みながら話す姿をインパクトファシリテーターは目撃。翌日のプログラムデザインを変更し、現状がOKI INSPIREに基づいた取り組み姿勢となっているか、ディスカッションすることから再スタートしました。その効果は最終プロジェクトで現れます。そしてインパクト独自のユニークなフィードバックセッションでは、マネージャー陣が経営を担うリーダーとしての自覚を持ち、意見を交わしあう姿が見られたのでした。
(Resultsに続く)
ローカルGMは「私たちは一連の活動を通じて、お互いについて深く知り合い、そしてチームとしてより効果的になる方法を学ぶことができた」とプログラム後語りました。また日本人社長もフィードバックセッションを見て「自分のポジションだけでなく(中略)ワールドワイドのOKIグループ全体のことを自分事として考え始めたのを実感した」と話します。彼らのこの気づきは、ビジュアル化された共通の価値観OKI INSPIREとして、日常の職場の中でリーダーを通じメンバーへの浸透が進められています。OKIグローバルとして今後も成長し、世界で最もパフォーマンスの高いビジネスユニットになるための取り組みは今日も現場主導で進められています。
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